デジタルドリームキッズ関するースポレ
バイオは、その好例だ。マグネシウム合金の採用、紫を採り入れた独特な色調は、パソコンの先進市場、米国をにらんで製品化されたが、顧客開拓を任された現地マーケネット部隊からは驚き、というより反対の大合唱だった。保守的な市場性から受け入れられないと直感したからだが、しかも発音しにくいネーミングとあって、マーケネットリサーチによる戦略変更を求められた。市場調査の結果、提案された名称はソニーはーソナルコンピュータ。ソニーらしさのかけらもない平凡な答えが返ってきた。それこそ違うと蹴飛ばし、バイオを通した。中泉は現地スタッフからは調査結果を無視するやり方に対し、信じられないという声が上がったが、非科学的こそがソニと押し切ったと、当時を振り返る。遊び心を満載し、技術者、デザイナーが欲しい、買いたいと惚れ込む製品に仕上げたバイオは、結果的ソニーは米国でも売れている。マーケネットは創り出すもの元来、ソニーソニーは市場は調するものではなく、創造するものという意識が強い。創業者井深は人のやらないことをやると画期的製品を次々と市場に送り出し、それを世界市場に紹介した盛田はマーケネットは創り出すものであると、5年先、1年先を考えて市場を開拓していった。